レセプト一次チェックを自動化するツールの検証のため、毎月の請求でHOPEから作成している「レセプト電算データ(レセ電・UKEファイル)」を1ヶ月分(可能であれば直近3ヶ月分)ご提供いただけますようお願いいたします。普段の請求業務でいつも作成しているデータと同じものです。新たに特別な作業は最小限です。
1ご提供いただきたいもの
| レセ電データ(UKE) |
必須
外来の 社保分・国保分の両方。
まず令和8年5月分、可能であれば直近3ヶ月分(令和8年3〜5月)。
ファイル名は通常 RECEIPTC.UKE(提出先ごとに分かれます)。
|
受付エラー等の チェックリスト |
推奨 提出媒体作成時に出力される「受付エラーチェックリスト」「縦計エラーチェックリスト」があれば。 |
| 査定・返戻データ |
任意 レセプトオンライン請求の返戻ファイルがあれば(精度向上の参考用)。 |
個人情報の取り扱い: レセ電データには患者氏名・カルテ番号等が含まれます。
院内サーバ上で処理する運用を前提としていますが、検証用に院外へお渡しいただく場合は、
フェアリンク側で氏名・カルテ番号・被保険者記号番号などを除去(匿名化)したうえで扱います。
取り扱い方法のご希望があればお知らせください。
2HOPEでのレセ電データ出力手順
出典:富士通HOPE LifeMark-SX 医事編マニュアル「12章 レセプト業務 / 12.2.4 提出データを出力する」。普段の月次請求で行っている操作と同じです。
レセプト業務メニュー。初期メニュー →〔レセプト業務〕→〔提出データ作成〕(左上)を選びます。画面:HOPE LifeMark-SX マニュアルより
- 初期メニュー 画面から レセプト業務 を選択します。
- レセプト業務 画面から 提出データ作成 を選択します。
- 「診療年月」に対象月(例:令和8年5月)を入力し Enter を押します。
- Ctrl+→ / Ctrl+← で 提出先(社保/国保)を切り替えます。
社保・国保それぞれで出力が必要です。
- F1(提出データ作成)を押します。
- 「提出年月」など必要項目を指定し Enter を押します。
- 出力先(ドライブ)の選択画面で出力先を指定し OK を選択 → 作成処理を実行します。
- 「処理が終了しました」の表示を確認し F12 で終了します。社保・国保の両方について繰り返します。
出力先について(重要・要確認):
マニュアル上、HOPEの提出媒体は通常 CD-R(未使用のもの) に書き込まれます。
一方で「提出媒体またはファイルへ出力」との記載もあるため、
CD-Rではなく、フォルダ(USBメモリや共有フォルダ等)へ直接ファイル出力できるかを、
実機メニューでご確認ください。ファイル出力できればそのファイル一式を、CD-Rのみの場合はCD-Rの中身一式(RECEIPTC.UKE 等)をご提供ください。
ご注意: この操作はデータの「出力(コピー)」のみで、請求内容や既存データを変更するものではありません。
確定済みの請求データをそのまま書き出す操作です。ご不明点はフェアリンクまでご連絡ください。
3受け渡し前のかんたんチェック
- 社保分・国保分の両方が揃っているか
- 対象の診療年月(例:令和8年5月)で出力したか
- RECEIPTC.UKE などのデータファイルが含まれているか
- (推奨)受付エラー/縦計エラーのチェックリストを同梱したか
4参考:HOPE LifeMark-SX から出力できる主なデータ一覧
今回の機会に、レセ電(UKE)以外にも検証に役立つデータをまとめてご提供いただけると、一次チェックの精度向上に大きく寄与します。
HOPE LifeMark-SX の標準機能で出力できる主なデータと取得方法は以下のとおりです。
いずれも既存データの「出力(コピー)」操作であり、請求内容を変更するものではありません。
すべての出力はこの「初期メニュー」から始めます。下表の「取得メニュー」は、この画面のボタン名に対応します(例:患者管理、統計業務、日報業務、マスタ登録、レセプト業務)。画面:HOPE LifeMark-SX マニュアルより
| データ |
内容・形式 |
取得メニュー |
推奨度 |
| レセ電(UKE) |
レセプト電算データ。社保/国保別。(本書セクション1・2のとおり) |
レセプト業務 → 提出データ作成 12.2.4 |
最優先 |
| 患者管理 CSV出力 |
条件で抽出した患者の構造化データをCSV化。病名・保険・レセプト点数・行為薬剤などを「レセプト単位/行為薬剤単位/病名単位/患者単位」で出力可。本プロジェクトの本命データ。 |
患者管理 → 検索 → CSV出力 17.3.2 |
最優先 |
| 患者管理 Excel出力 |
レセプト一覧表/患者別行為病名一覧表/未収金・預かり金一覧(ひな形ベースのxlsx)。 |
患者管理 → 検索 → Excel出力 17.3.4 |
推奨 |
レセプト点検結果 エラーチェックリスト |
HOPE内蔵点検の結果。受付エラー/縦計エラー/レセプト編集エラー/症状詳記添付状況の各リスト。 |
レセプト業務 → レセプトチェック/提出データ作成 12.7・付録3.1 |
推奨 |
| レセプト一覧表/総括表 |
レセプト点数の一覧・集計、返戻/保留一覧。 |
レセプト業務 12.3.1/総括表処理 13章 |
推奨 |
| 点数マスタ/病名マスタ |
自院で採用している診療行為・薬剤・病名とコード。医薬品コードの名称解決や辞書整備に有用。印刷/プレビュー保存。 |
マスタ登録業務 → 点数/病名マスタ印刷 18.4・18.6 |
推奨 |
| 返戻ファイル/査定返戻 |
オンライン請求の返戻データ・返戻/保留一覧。指摘の正解データとして精度向上に有用。 |
レセプト業務 12.2.5/総括表 13.7 |
任意 |
| 統計 月報 |
診療費月報/患者数月報/行為別件数月報(区分別の点数・件数集計)。突合・分析用。 |
統計業務 → 月報処理 14章 |
任意 |
| 日報(日計表) |
日計表/患者別日計表/未収金日報。 |
日報業務 → 日報印刷 11章 |
任意 |
| カルテデータ出力/検査結果 |
カルテのHTML/CSVエクスポート、検歴(検査結果)の出力。診療編。必要に応じ。 |
診療支援業務 9章/検歴 10章 |
任意 |
5特に有用な出力の取得手順
5-A. 患者管理の CSV 出力(17章)― 構造化データ抽出の本命
病名・保険・レセプト・行為薬剤などの条件で患者を抽出し、その結果をCSVに書き出せます。OCRに頼らず正確なコード・点数を取得できます。
患者管理〔CSV出力〕画面。左で検索条件(保険・レセプト・病名・行為薬剤など)、右で出力する項目を選び、上部の「出力先」「出力形式」を指定して〔出力 F1〕。画面:HOPE LifeMark-SX マニュアルより
- 初期メニュー から 患者管理 を選択します。
- 左の検索条件一覧から条件を指定します(例:レセプト情報で診療年月=令和8年5月、病名情報や行為・薬剤情報を必要に応じ追加)。
表示する条件項目は F4 で追加・変更できます。
- 画面下部で CSV出力 を選択します。
- 「出力先」「検索順」「出力形式」を指定し、出力する項目を「選択可能な項目」から選びます。
出力形式の例:5 レセプト単位/6 行為・薬剤単位/7 病名単位/1 患者単位。
- (推奨)F6(CSV出力の詳細設定)で「先頭レコードに項目名を追加」にチェックを付けます。解析時に列名が分かり便利です。
- F1 を押すと、指定した出力先に CSV ファイルが出力されます。
ご提供のお願い: 可能であれば 「レセプト単位」「行為・薬剤単位」「病名単位」の3種類のCSV(令和8年5月分・外来) をいただけると、点数・病名・診療行為を突き合わせた検証ができます。出力先はUSBメモリや共有フォルダで構いません。
5-B. 点数マスタ・病名マスタの印刷/保存(18章)
自院で採用している診療行為・薬剤・病名とそのコードの一覧です。医薬品コードの名称解決や辞書整備に使います。
- 初期メニュー から マスタ登録業務 を選択します。
- 点数マスタ印刷(18.4)または 病名マスタ印刷(18.6)を選び、対象範囲を指定して発行します。
- 紙の代わりにデータで欲しい場合は、印刷プレビュー(付録1.1)から表示内容を保存し、そのファイルをご提供ください。
5-C. 統計 月報(14章)/ 日報(11章)
- 月報: 初期メニュー → 統計業務 → 月報処理。処理選択「1 月報前処理」で集計期間を指定 → Enter。続いて「2 月報印刷」で診療費月報/患者数月報/行為別件数月報を発行します。
- 日報: 初期メニュー → 日報業務。処理選択「2 日報印刷」で日計表/患者別日計表/未収金日報を発行します。
統計業務〔月報処理〕。「1 月報前処理」で集計期間を作成 →「2 月報印刷」。右下に処理済みの月(前処理実施状況)が表示されます。画面:HOPE LifeMark-SX マニュアルより
日報印刷範囲指定。請求日付(範囲指定可)と、〔日計表〕〔患者別日計表〕〔未収金日報〕の出力対象を選びます。画面:HOPE LifeMark-SX マニュアルより
5-D. レセプト点検結果・エラーチェックリスト(12.7・付録3.1)
提出媒体の作成時や レセプトチェック 実行時に出力される、受付エラー/縦計エラー/レセプト編集エラー/症状詳記添付状況の各チェックリストです。提出データ作成の処理結果印刷(12.2.3)と併せて取得できます。
63ヶ月分を出力する場合の所要時間の目安
令和8年3〜5月(外来・社保+国保)を出力すると仮定した、おおよその作業時間です。
前提:1ヶ月あたり数百件規模。件数・端末性能・プリンタ/ファイル出力の可否で変動します。
| データ |
出力の回数・単位(3ヶ月) |
目安時間 |
| レセ電(UKE) |
社保/国保 × 3ヶ月=6回。1回あたり数分。過去月の対象データが残っている前提。 |
15〜30分 |
| 患者管理 CSV(3種) |
レセプト/行為薬剤/病名 単位 × 3ヶ月。初回の条件・項目設定に約10分、条件保存(F3)すれば2回目以降は数分。 |
20〜40分 |
| 患者管理 Excel |
ひな形 × 3ヶ月。都度Excelが起動。大量時は抽出を分割。 |
10〜20分 |
| エラーチェックリスト |
月 × 3。UKE作成と同時に出せば追加時間はわずか。 |
5〜15分 |
| 点数/病名マスタ |
1回のみ(月数に依存しない・現在のマスタ)。プレビュー保存推奨。 |
5〜15分 |
| 統計 月報 |
月 × 3(月報前処理+印刷)。前処理の集計に時間がかかる場合あり。 |
20〜40分 |
| 日報(日計表) |
請求日付の範囲指定で月 × 3。日単位帳票のため枚数は多め。曜日別売上などの分析は患者管理CSVが効率的。 |
10〜25分 |
| 返戻ファイル |
取込・出力。オンライン請求の返戻が手元にある場合。 |
5〜15分 |
まとめ: 最優先の UKE+患者管理CSV だけなら約 40〜70 分、上記すべてをそろえても 概ね 1.5〜3 時間が目安です。
まずは 1ヶ月分を一度試し出力していただくと、実際の所要時間と出力先(CD-R/ファイル)の可否がはっきりします。
個人情報について: 上記のうちCSV・Excel・カルテ・マスタ等にも患者氏名やカルテ番号が含まれる場合があります。レセ電(UKE)と同様、フェアリンク側で氏名・カルテ番号・被保険者記号番号などを除去(匿名化)して扱います。出力時に氏名等を含めない設定が可能な帳票は、その設定でも構いません。