富士通HOPE LifeMark-SX / データ出力(エクスポート)総合ガイド

HOPE LifeMark-SX から出力できる全データと取得手順
― 網羅版(外来・入院・労災を含む)

作成:株式会社フェアリンク / 対象レセコン:富士通HOPE LifeMark-SX(診療所向け電子カルテ)

本ガイドは、HOPE LifeMark-SX から出力(エクスポート)できるデータを外来・入院・労災を問わず網羅的にまとめたものです。 請求・会計・統計・マスタ・カルテ・検査の各データを対象とし、いずれも既存データの「出力(コピー)」操作で、請求内容・診療内容を変更しません。 出力には大きく ファイル出力(CSV/HTML/レセ電UKE/検査依頼ファイル)と 帳票(印刷。プレビュー保存でPDF化も可)の2系統があります。

まとめて出す場合の進め方: 構造化データが必要なら、まず レセ電(UKE)患者管理のCSV出力 を押さえれば大半をカバーできます。 そのうえで、目的に応じてカルテ・検査・統計・マスタを追加してください。各データの所要時間の目安はセクション8に記載しています。

1出力の全体像 ― すべては「初期メニュー」から

HOPE LifeMark-SX 初期メニュー画面
初期メニュー。本ガイドの「取得メニュー」は、この画面のボタン名に対応します(診療業務/日報業務/診療支援業務/検査業務/レセプト業務/統計業務/月次業務/患者管理/マスタ登録/カルテマスタ登録/支援業務/オプション業務)。画面:HOPE LifeMark-SX マニュアルより

2出力できる全データ一覧(カテゴリ別)

データ 内容 形式 取得メニュー(節)
A. 請求・レセプト系
レセ電(UKE) レセプト電算データ。社保・国保・労災・公費等、外来/入院別。 UKE レセプト業務 → 提出データ作成12.2.4
レセプト一覧表 レセプトの点数一覧。 帳票 レセプト業務12.3.1
総括表・返戻/保留一覧 レセプト点数の集計、返戻・保留の一覧。 帳票 総括表処理13章
レセプト点検結果・
エラーチェックリスト
受付エラー/縦計エラー/レセプト編集エラー/症状詳記添付状況。 帳票 レセプト業務 → レセプトチェック12.7・付録3.1
返戻ファイル オンライン請求の返戻データ。 ファイル レセプト業務 12.2.5/総括表 13.9
B. 患者・抽出系(条件を組み合わせた万能抽出)
患者管理 CSV出力 条件抽出した患者を、患者/レセプト/行為薬剤/病名/収納/請求書/受付/予約/カルテ診療日/カルテ病名 などの単位でCSV化。 CSV 患者管理17.3.2
患者管理 Excel出力 レセプト一覧表/患者別行為病名一覧表/未収金・預かり金一覧/病棟別・科別入院患者一覧表。 xlsx 患者管理17.3.4
患者管理 帳票発行 患者台帳/氏名一覧リスト/行為・病名リスト。 帳票 患者管理17.3.1
C. 会計・収納・月次系
日報(日計表ほか) 日計表/患者別日計表/未収金日報。患者数・診療点数・窓口入出金・未収金。 帳票 日報業務11章
収納データ 請求書・入金・未収・預り金。明細単位はBの患者管理CSV(収納/請求書情報)で抽出可。 帳票 収納処理8章
会計カード 患者ごと1ヶ月の摘要欄+算定日カレンダを結合した様式。 帳票 月次業務15.2
患者別診療費一覧 患者ごとの1ヶ月の診療点数を区分(診察・投薬・注射…)別に一覧。 帳票 月次業務15.3
カルテ裏点リスト 月単位の診療区分別点数(外来・入院)。 帳票 オプション業務16章
D. 統計系(月報)
診療費月報 総点数・総稼働金額を診療区分別に集計(科別・保険別・医師別)。 帳票 統計業務14章
患者数月報 来院患者数を日付別・初再診別・男女別・年令別に集計。 帳票 統計業務14章
行為別件数月報 薬剤料・手技料などの件数・使用量・金額。 帳票 統計業務14章
E. マスタ・辞書系(自院の設定情報)
点数マスタ 自院採用の診療行為・薬剤とコード。 帳票 マスタ登録業務18.4
病名マスタ 自院採用の病名とコード。 帳票 マスタ登録業務18.6
ユーザテーブル 医療機関・診療科・医師・病室などの設定。 帳票 支援業務19.2
各種辞書 氏名/単語/住所/紹介機関の短縮入力辞書。 帳票 支援業務19.3
F. カルテ・診療記録系(診療編)
カルテ HTMLエクスポート カルテ・検査結果をHTMLファイルで出力(院外参照可)。一括作成も可。 HTML 診療支援業務 → HTMLエクスポート9.2.2/9.2.3
カルテデータ出力 傷病歴・カルテ2号紙等。個人情報の出力ON/OFF可。 帳票 診療業務 → 受付患者一覧9.3
カルテ一括印刷 科・期間・患者番号などの条件でカルテを一括印刷。 帳票 診療支援業務9.1
カルテ検索 → CSV 条件該当カルテ(症状経過・処置処方含む)の検索結果をCSV化。 CSV 患者管理(カルテ詳細情報)9.4/17.3.2
患者情報の印刷 病歴/注意情報/経過項目/照射録。 帳票 カルテ作成画面9.5
患者基本情報・書状 患者プロファイル・病名・家族カルテ・持参薬/紹介状等の書状。 帳票 診療編7章/8章
G. 検査系
検査結果(検歴) 検査値・時系列・グラフ。カルテ貼付やテキスト形式。 帳票 検歴10.1〜10.4
検査依頼出力 検査センター提出用の依頼を電子データで出力。 ファイル 検査業務 → 検査依頼情報出力10.6

3A. 請求・レセプト系の取得

3-1. レセプト電算データ(UKE)の出力(12.2.4)

普段の月次請求で作成しているレセ電と同じ操作です。提出先(社保・国保)・外来/入院それぞれ出力します。

レセプト業務メニュー画面
レセプト業務メニュー。〔提出データ作成〕からUKEを出力します。画面:HOPE LifeMark-SX マニュアルより
  1. 初期メニューレセプト業務提出データ作成
  2. 「診療年月」に対象月を入力 → Enter
  3. Ctrl / Ctrl提出先(社保/国保 等)を切り替え。
  4. F1(提出データ作成)→ 提出年月等を指定 → 出力先(ドライブ/フォルダ)を指定 → OK
  5. 「処理が終了しました」を確認し F12社保・国保、外来・入院それぞれ繰り返します。
出力先の確認: マニュアル上、提出媒体は通常 CD-R ですが「提出媒体またはファイルへ出力」との記載もあります。フォルダ(USB・共有フォルダ)へファイル出力できるかを実機でご確認ください。

3-2. レセプト一覧表・総括表・点検結果(12.3 / 13章 / 12.7・付録3.1)

4B. 患者管理の CSV/Excel 出力(17章)― 万能の構造化抽出

病名・保険・レセプト・行為薬剤・収納などの条件で患者を抽出し、その結果をCSV/Excelに書き出せます。OCRに頼らず正確なコード・点数を取得できる、最も汎用的な手段です。

患者管理 CSV出力画面
患者管理〔CSV出力〕画面。左で検索条件、右で出力する項目を選び、上部の「出力先」「出力形式」を指定して〔出力 F1〕。画面:HOPE LifeMark-SX マニュアルより
  1. 初期メニュー患者管理
  2. 左の検索条件一覧から条件を指定(例:レセプト情報で診療年月、必要に応じ病名情報行為薬剤情報収納情報を追加)。表示条件の追加は F4
  3. CSV出力 を選択。「出力先」「検索順」「出力形式」を指定し、出力項目を選びます。
    出力形式:1 患者単位/5 レセプト単位/6 行為・薬剤単位/7 病名単位/13 カルテ診療日単位/14 カルテ病名単位 など。
  4. (推奨)F6 で「先頭レコードに項目名を追加」にチェック。F1 でCSV出力。

Excel出力(17.3.4)は Excel出力 を選び、ひな形を選択して出力すると、レセプト一覧表・患者別行為病名一覧表・未収金一覧などの xlsx が得られます。検索条件は F3 で保存・再利用でき、毎月の出力を効率化できます。

5C. 会計・収納・月次系の取得

  1. 日報(日計表/患者別日計表/未収金日報): 初期メニュー日報業務。処理選択「2 日報印刷」、請求日付(範囲指定可)と出力対象を指定。
  2. 会計カード/患者別診療費一覧: 初期メニュー月次業務。〔会計カード印刷〕(一括/個別)または〔患者別診療費一覧〕。
  3. カルテ裏点リスト: 初期メニューオプション業務 → 〔カルテ裏点リスト〕。月単位の診療区分別点数を発行。
  4. 収納明細データ: 一覧・帳票は 収納処理(8章)。明細を表形式で取りたい場合はセクション4の患者管理CSV(収納情報/請求書情報)が便利です。
日報印刷範囲指定画面
日報印刷範囲指定。請求日付(範囲指定可)と、〔日計表〕〔患者別日計表〕〔未収金日報〕の出力対象を選びます。画面:HOPE LifeMark-SX マニュアルより

6D. 統計(月報)の取得(14章)

  1. 初期メニュー統計業務月報処理
  2. 処理選択「1 月報前処理」で集計期間を指定 → Enter(集計データを作成)。
  3. 処理選択「2 月報印刷」で 診療費月報/患者数月報/行為別件数月報を発行。F4/F5/F6 で各帳票の詳細指定。
統計業務 月報処理画面
統計業務〔月報処理〕。「1 月報前処理」で集計 →「2 月報印刷」。右下に処理済みの月(前処理実施状況)が表示されます。画面:HOPE LifeMark-SX マニュアルより

7E〜G. マスタ・カルテ・検査の取得

7-E. 点数/病名マスタ・各種辞書(18章・19章)

  1. 点数マスタ/病名マスタ: 初期メニューマスタ登録業務 → 〔点数マスタ印刷〕(18.4)/〔病名マスタ印刷〕(18.6)。データで残すなら印刷プレビュー(付録1.1)から保存。
  2. ユーザテーブル(医療機関・診療科・医師・病室): 支援業務 → 〔ユーザテーブル〕で登録内容を画面イメージ印刷(19.2)。
  3. 各種辞書: 支援業務 → 〔単語登録〕。処理番号で 氏名(2)/単語(4)/住所(6)/紹介機関(8) を印刷(19.3)。

7-F. カルテ・診療記録(診療編9章ほか)

  1. カルテHTMLエクスポート(院外参照用ファイル): 初期メニュー診療支援業務 → 〔HTMLエクスポート〕。検索条件を指定 → エクスポート先を指定 → Enter。種別「-=カルテ/検査=検査結果」。
  2. HTML一括作成:診療支援業務 → 〔HTML一括作成〕。患者番号・診療日・作成種別(カルテ&検歴/カルテのみ/検歴のみ)を指定。
  3. カルテデータ出力(印刷): 診療業務 → 受付患者一覧で患者選択 → 〔カルテデータ出力〕。「個人情報出力する」のON/OFFで氏名等の有無を選択可(患者番号は常に出力)。
  4. カルテ一括印刷: 診療支援業務 → 〔カルテ一括印刷〕。科・文書種別・診療日付・患者番号で範囲指定。
  5. カルテ内容をCSVで: 患者管理 で「カルテ詳細情報」(症状経過・処置処方)を条件に検索し、検索結果をCSV出力(9.4/17.3.2)。

7-G. 検査(検歴・検査依頼)(診療編10章)

  1. 検査依頼の出力(電子データ): 初期メニュー検査業務 → 〔検査依頼情報出力〕。検索条件(検査センター・依頼日範囲)を指定 → 出力ファイル名を指定 → 〔作成〕。
  2. 検査結果(検歴): カルテの検歴画面で検査値の一覧・時系列・グラフを確認。テキスト形式での貼付も可。検査値を表で取りたい場合はHTMLエクスポート(検歴)も利用できます。

8所要時間の目安(参考)

各データを 1ヶ月分(全保険・外来+入院+労災)出力する場合の、おおよその作業時間です。 3ヶ月分なら概ね2〜3倍。件数・端末性能・プリンタ/ファイル出力の可否で変動します。

データ 出力の単位・補足 1ヶ月の目安
レセ電(UKE) 提出先(社保/国保ほか)× 外来/入院。1回あたり数分。 5〜15分
患者管理 CSV(複数単位) レセプト/行為薬剤/病名 単位など。初回の条件・項目設定に約10分、条件保存後は各数分。 10〜20分
患者管理 Excel ひな形ごと。都度Excelが起動、大量時は分割。 5〜10分
レセプト一覧表/総括表/
エラーチェックリスト
UKE作成と同時に出せば追加はわずか。 5〜15分
会計・月次・カルテ裏点 日報・会計カード・患者別診療費一覧・裏点リスト。帳票点数が多め。 10〜25分
統計 月報 月報前処理(集計)+印刷。前処理に時間がかかる場合あり。 10〜20分
マスタ・辞書 点数/病名マスタ・各種辞書。月数に依存せず1回でOK。 10〜25分
カルテ HTMLエクスポート HTML一括作成。対象患者・期間が広いほど処理時間が伸びる。 10〜30分
検査依頼/検査結果 検査依頼出力・検歴HTML。運用や件数による。 5〜15分
目安まとめ: 構造化の要となる UKE+患者管理CSV だけなら1ヶ月あたり約20〜35分。 一覧の全データを1ヶ月分そろえる場合は 概ね1.5〜2.5時間3ヶ月分なら半日程度を見込んでください。 まず1ヶ月分を一度試し出力すると、実際の所要時間と出力先(CD-R/ファイル)の可否がはっきりします。

9出力前後のチェックと注意

個人情報の取り扱い: 上記データには患者氏名・カルテ番号・被保険者記号番号などが含まれる場合があります。 院外へ受け渡す際は、出力時に個人情報を含めない設定(カルテデータ出力/病歴印刷などで選択可)を利用するか、受領側で匿名化したうえで取り扱ってください。